- 2016.01.13 Wednesday
なまはげの迎え方。
JUGEMテーマ:健康
こんばんは!秋田県由利本荘市の堀井整骨院です。
堀井整骨院ホームページ
http://www.horiiseikotsuin.com/
《1月の診療変更》
1月28日(木):午後休診
皆様にはご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんが、
どうぞよろしくお願い致します。
先日1月10日は、
由利本荘市岩城道川地区で行われるなまはげ行事の日でした。
(以前にもなまはげについては記事を書いています。)
2014.12.31付↓
http://horiiseikotsu.jugem.jp/?eid=99
2015.1.14付↓
http://horiiseikotsu.jugem.jp/?eid=105
堀井整骨院へも4体がご来院。
なまはげ行事の本場、秋田県男鹿市では大晦日の晩に行われますが、
こちらの地区では小正月行事として行われています。
荒々しい鬼と思われがちななまはげですが、
神の使いとして厄災を祓い、
豊作・豊漁・吉事をもたらす者とされているので、
この面を付ける際には、神社でお祓いを受けるのです。
むむっ?この痕跡・・・
ウォーターベッドで治療を受けたなまはげが?
なまはげが身を包む衣装、ケデ(稲わらで出来ている)は、
落ちた物を病人の患部に巻き付け疾病平癒に、
また無病息災を祈願できると言い伝えられています。
「あだま(頭)にまげば(巻けば)、あだまえぐ(良く)なる。」とも。
なまはげの来訪後はあちらこちらにこの痕跡が見られます。
本来は翌朝まではそのままにするしきたりですが、
現在はすぐに片付けるご家庭が多いようです。
(当院では整骨院部分に翌朝まで残しておきます。)
なまはげの来訪に際しては、地区ごとに様々な習わしがあります。
お膳を用意するという所もありますが、
こちらではその習慣はありません。
神の使いですので、お酒を用意。
なまはげが飲む時には、
お面を少しだけ傾け、顔を現さないように配慮します。
しかーし、
我が家では裏メニューとして、
こちらもご用意しております。
なまはげさんには毎年大好評です。
何故ならば、当院に4体で見えたなまはげは、
その後は2体ずつの二手に分かれ、
各班45件ほどの家々を訪問するのです。
前年にご不幸があった家には神事なので家には上がらず、
ご家庭の事情で中に入らないこともありますが、
かなりの件数でお酒を頂くことになるので、
例え神の使いのなまはげと言えども、
酒の力に叶わないこともあるのです。
なまはげが大トラに変わる、
なんてことはあってはいけません。
ちなみに私の実家は男鹿市ですが、
お酒をお出しすることはありませんでした。
地域によりけりです。
その他、のし袋に1000円〜2000円程のお金を用意したり、
御祝儀としてお酒、みかん、するめ、餅などを渡す家庭も多かったのですが、
ここにも時代の流れが反映されており、
餅はほぼ無くなりました。
替わって、ビール、焼酎などが登場。
そして時代の移り変わりとともに、
こんななまはげも登場。
パソコンに向かうなまはげ。
次に訪問するご家庭のマップを、
ググっているのでしょうか・・・。
(これ、実は院長です。)
芸術家の岡本太郎氏は1957年に秋田県を訪れ、
男鹿市で行われている大晦日のなまはげを体験し、
その様子を「日本再発見−芸術風土記」に記しています。
現在は専門の職人が彫った面が、
なまはげの姿として広く浸透していますが、
かつては各集落ごとに手作りされた面を用いていました。
木の皮やザル、ヒゴ等を用いて骨格をつくり、
紙を貼って色を塗ったり、色紙を張り付けたりと工夫されていたようです。
私が子供の頃に来ていたなまはげは既に現在の形のものでしたが、
一度だけ、手作りしたらしき面を付けたなまはげに会った気がします。
気がするというのは、怖くてまともに見る事が出来なかったので、
なんとなくの記憶なのです。
この表紙の写真は1957年当時、
男鹿市船川港芦沢地区で使われていた面。
男鹿市にある観光施設「なまはげ館」では、
市内各地で実際に以前は使われていた110体のなまはげの面が展示されており、
それら手作りの面は、かつての素朴で荒々しく、
作り手たちがイメージしたものを形にしたなまはげの姿を見る事ができます。
この本の中で岡本氏は、
私が「なまはげ」にひかれたのは、第一にそのお面だった。
書物で写真を見て、こいつはいい。無邪気で、おおらかで、
神秘的だ。しかも濃い生活の匂いがする。(中略)
底抜け、ベラボーな魅力。古い民衆芸術のゆがめられない姿だ。
と語っています。
そして秋田の風俗を、
一般に紹介されている、あんな泥くさいものでは決してない。
すきとおって、ほほ笑ましい。
美しいし、そのセンスはかなり高いものだ。
とも記しています。
そう。秋田の人々はとてもおしゃれです。
服装はもちろんのこと、
家の整え方、花のしつらい、料理、
そして会話に至るまで、
センスに溢れています。
ついつい秋田の人は、
「秋田なんて、いいどごなんもねぇ。」と言ってしまいがちですが、
中に住んでいる人間が、
大切なものを見落としている事って
存外にある気がして。
もっと自信を持っていいと思うな。
ランキングに参加しております。
クリック↓して頂けると嬉しいです。
にほんブログ村
にほんブログ村
当院の事を知ってくださる方が、
少しでも増えたらいいなとの想いで、
参加したブログランキング。
皆様に応援頂き、感激です。ありがとうございます!
- 季節のあれこれ
- 22:48
- comments(0)
- -
- by 堀井整骨院