こんにちは。
秋田県秋田県由利本荘市の堀井整骨院です。
堀井整骨院ホームページ
http://www.horiiseikotsuin.com/
最近、来院された患者様の数名に質問されました。
「先生、今年はなまはげやったんですか?」
由利本荘市岩城道川地区のなまはげ行事そのものは
去る1月11日(日)に行われました。
(実は当地区では正式名称「やまはげ」と呼ぶそうですが、
混乱するので「なまはげ」と表記していきます。)
今年は、院長はなまはげ役を務めてはいけない年だったのです。
ですから、院長と私の二人は裏方役として参加しました。
私の出身地である秋田県男鹿市では大晦日の晩に、
秋田県内の他の地区では小正月の行事として、
「やまはげ」や「あまはげ」といった別名で行われているこの伝統的な民俗行事。
なまはげは姿形は鬼のようですが、
山の神様の使者といわれています。
神の使い、神の化身と言われるなまはげですので、
その年(小正月に行われる場合は前年)に、亡くなられた親族がいる場合には
なまはげの面を着ける事が出来ませんし、その家の中になまはげが入る事もありません。
神社へのお参りと同様の考え方です。
昨年、院長の父が他界したので、今年は先立ち・叺(かます)担ぎとして参加しました。
私はなまはげ基地とでも呼ぶべき、地域の地蔵堂で食事番。
「先立ち」:なまはげよりも先に家を訪問。玄関先でなまはげの来訪を告げ、
家に入っても良いかを確認。
「叺担ぎ」:叺とは藁などで編んだ袋の事。なまはげ来訪の際は、各家家で
心付け(金封:中身は1000円から2000円程)を渡します。
昔は餅や酒・みかん等を準備している家も多かったのですが、
ここにも時代の流れが・・・。
赤なまはげ・青なまはげの二人組の他にも、
色々な役割があるのです。
当院の地区ではなまはげ来訪の折、各家庭にこれをお渡しします。
ご幣束。
和紙と葦(よし)を材料に、なまはげ会の面々で作成します。
葦を河原で採って来るのは院長の担当。
皆様が一年を息災に過ごせますようにという願いが込められています。
なまはげというと、
子供が泣き叫び怖がるという側面がクローズアップされ、
最近では児童虐待ではないのかと言われる事もあるそうです。
私自身、子供の頃は大いに怖がり、逃げ惑い、泣き叫びもしましたが、
決して虐待といった悪い印象として植え付けられているものではありません。
子供心に、
「悪いことをすると、良くないことが起る」
「絶対的に怖い存在がある」という事を自然に理解していた気がします。
そう。大人になると「良い想い出」「地域に古くから伝わる良き伝統行事」に
変化しているのです。
以下、男鹿市にあります「なまはげ館」HPより引用
ナマハゲの語源は「火斑(ナモミ)を剥ぐ」という言葉が訛ったものと云われています。
ナモミとは炉端にかじりついていると手足にできる火型のこと。
それを剥ぎ取って怠け者を戒めるのがナマハゲなのです。
現在は少子高齢化により、
なまはげ行事の花形?である子供達の姿が少なくなり、
高齢者のみの家族が増えています。
そんなご家庭を訪れた際のなまはげは、
「来年もまた顔見に来るがらな。それまでまめでれ(元気でいてくれ)よ。」
と、一年を健康で過ごせるよう、願いを込めた声を掛けるのです。
今日、1月18日は院長の父の命日。
昨年の今日、62歳の生涯を閉じました。
そして本日、無事に一周忌の法要を終えたところです。
一年の時の流れは早いもの。
昨年のなまはげの際には、まさか今、
ここに父がいないなどとは想像もしておりませんでした。
20年前の阪神淡路大震災が起こった日、1月17日が誕生日だった父は、
誕生日の翌日に亡くなりました。
1月という月は私にとって、
年の初めの新たな気持で事を始める月であるとともに、
命の大切さや周囲の人々とのつながりを感じさせずにはいられない
重要な期間になりました。
来年のこの日も、皆で無事に迎える事が出来るように、
健康で過ごしたいと心から思うのです。
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